本格的春の訪れで、各競技のシーズンが一斉にスタートした。
その直前に行われる強化練習、合宿はそれから始まる長いシーズンに備えるもので、その巧拙が年間を通した成績に大きく反映されるだけに重要。同時に、年間を支える基礎体力、基礎技術の徹底が主目的だから、選手にとっても、それを見に行く人にとってもあまり面白いものではない。もちろん、専門家や報道関係者やマニアックなファンは、単調な反復練習やプレイヤーの動きのなかに個人の好不調や、チームの方向性を占う。
指導するにあたって注意したいのは、単調な積み重ねの内容だけに飽きさせない事が大切、常に興味を持ち、モチベーションを高く取り組ませる工夫が指導陣の手腕とも言える。
私の、長いチーム指導のなかで得たものでは「強くなるための早道はない、しかし、他とは異なるものがなければ強くはなれない」と思う。もう一つ座右の銘としたのは「勝因を磨き、敗因を知る」だったが、多くの人が口にする、「失敗から(敗戦)から学ぶ点は実に多い」も、まさに同感。
(写真:横浜FCの歓迎セレモニーに、多くのファンが駆けつけた。2008年2月11日、大津町運動公園にて)
2月から3月にかけて、国内外のサッカーチームの熊本でのSPRING CAMPが数多く行われた。肩の強化が主目的の野球は、黒潮の流れに近い温暖な高知の春野や宮崎、沖縄が多いが、下半身の走りこみ、ボール操作のサッカーは、そこまでの暖かさよりコートの確保、新鮮な食材、水、それに温泉に恵まれCAMP地として、熊本の評価はこのところ定着した感があるのは、大変喜ばしい事だ。会場の提供にご協力をいただく、県、市、町村に感謝。さらに、ここに至るまでの協会関係者の努力を評価したい。
上海、釜山、水原の外国チームに加え、コンサドーレ札幌、横浜FCのJチーム。3月の10日前後にはU-16、U-19の日本代表候補が大津町で海外遠征前の強化練習を行った。
小春日和の3月10日の大津町運動公園。U-19日本代表候補と2日前に今年のシーズンをスタートさせたロアッソの若手との練習試合が行われた。その2日前までは同じ日本代表のU-16が大津高校、ルーテル学院高を相手の練習試合を行った。
(写真:U-19日本代表候補とロアッソ熊本の練習試合が行われた。2008年2月10日、大津町運動公園にて)
観戦したスタンドの上段から目線を遠くにやると、左から鞍岳、北外輪、白川を挟んで北向山、俵山、益城の山々に連なる稜線。それらの奥に白煙をたなびかせた雄大な阿蘇のこの景観はまさに大パノラマ。目線を近くに移すと、鮮やかな緑の芝の球技場、その奥にもう一面、陸上競技を兼ねた競技場、さらに右手奥に多目的広場ではあるが、サッカーコートが2面の計4面が準備出来るスペース。さらに左手に体育館があり、約1000台の駐車場と併せもつ充実した環境は素晴らしく、折からの心地良い春風のなかで、阿蘇に連なる牧歌風の風景と共に、まさに欧州の都市に多く見かけるクラブで、サッカーのゲーム観戦を楽しむ錯覚に陥った。










