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井薫会長ブログOldDreamerの戯言

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第22回 熊本の秋

モクセイの花の甘い香りが、あちこちの家の庭から漂う心地よい熊本の秋。

過日、甲佐町にある「麻生原のキンモクセイ」に行った。樹齢700年以上の大木で、その香りは1キロ離れた緑川の対岸にも届くと言われ、日本一のキンモクセイだそうである。中学3年間の担任の岩村敏夫先生のご自宅が甲佐町乙女。麻生原はそのなかの集落でそんな意味からも、私はこの季節よく訪れる場所だ。10月10日の熊日の県北ワイドに「国天然記念物・甲佐町・キンモクセイ開花」が報じられていた。数年前の大型台風やベッコウダケの繁殖で痛み、樹勢が衰えていたが治療で回復傾向にあり、「ことしの花の咲き方は、ここ数年で一番」だそうだ。

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※スライドショーになっています。写真右側をクリックすると、次の写真が表示されます。

こんな風な書き出しをすると、いったい何事かと思われるだろうが、私はこのブログ「OldDreamerの戯言」のスタートにあたり、スポーツ中心だが、大好きな熊本に流れる「四季の風」にもふれたいと思うと断りを入れている。

それは、スポーツに於いて選手の技術、コーチの指導力共に上達するには、いかに集中して取り組めるかに掛かっており、その集中力の効果を高めるために必要なものが、気分転換にあると言う事を知って欲しいからである。それは何もスポーツだけのものではなく、勉強も芸事も仕事にも相通じる。
良い気分転換は次により強く、集中、没頭できる。散歩、音楽、読書、映画、友人との語らい等々、熊本はさらに多くの温泉に恵まれていて事欠かない。

さて、日本は季節ごとの花や、春夏秋冬の多彩な食材など四季がもたらす幸せに恵まれているが、こんなに素晴らしい環境の国は世界中でもそんなに多くない。
永くて寒かった冬が終わる春の訪れは心はずむし、梅雨の長雨のあとの夏空は楽しい。
暑い夏から爽やかな秋の気配を感じる頃は、ほっとする意味で嬉しい。こんな何とも言えない微妙な季節感は昔からの「暑さ、寒さも彼岸まで」の言葉にうなずく。

かつてスウエーデンの遠征中の冬のある日、街を歩いているとこの地にしては珍しく雲の切れ間から弱い薄日が差した。すると乳母車の母親が急いで赤ん坊の着ていたものを脱がせてその薄日に裸をさらした、道路脇には積雪のある寒いなかでのほんの一瞬の弱い日差しだった。半年近くも厚い雲に閉される北欧の人たちの太陽への憧れだが、いつも陽光に恵まれる日本では考えられないシーンだった。

随兵寒合(ずいびようがんや~9月中旬の藤崎宮の秋の大祭の随兵行列は有名、この頃になると熊本の暑い夏も明け方には、ふっと冷気を感じるさま)に始まる熊本の秋、馥郁(ふくいく)たるモクセイの香りの後は、阿蘇のススキ、菊池渓谷や五木の紅葉、そして11月の末の県庁の銀杏並木が黄色く染まり、散り終えると秋が終わり冬が始まる。「忙中閑」忙しい中にも、時間をみっけて英気を養いたいものだ。

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