「ユメセン」が熊本市で実施される
日本サッカー協会(JFA)が子どもの健全育成のために、全国の小学5、6年生を対象に行う「JFAこころのプロジェクト・夢の教室」は、前半を体育館でボールを使って楽しく体を動かし、チームでの強調性を養う「ゲームの時間」、後半は教室に場所を移して夢先生が自分の生い立ちや夢について語る「夢トークの時間」で構成されている。
この、通称「ユメセン」が11月4日熊本市立日吉東小学校の5年生(2クラス)を対象に行われた。今回の夢先生は元日本代表の小倉隆史氏。日本代表チームのトップストライカーであった事は周知の通りだが、1996年のアトランタ五輪の直前に右ひざの怪我で出場を断念。そこからの復帰にかけた努力と挫折に直面した心境、さらに今後の指導者としての夢を「夢トークの時間」に語った。現在、テレビ解説で活躍しているだけに、生徒たちに語りかける雰囲気づくりは楽しく、和気あいあいのなかの先生の問いかけに、生徒の元気な答えがあったりで、教室のなかで参観した保護者や関係者にも好評だった。
初年度の2007年、全国で247回実施した「ユメセン」は、2年目の今年はさらに進化して、4月から10月末で267回を数える。他のスポーツに類を見ないJFAの試みだが、サッカーが前面にでるのではなく、子どもたちが「夢を持つ大切さ」、「スポーツをする楽しさ」を体感してもらう事が目的なので、サッカー界に限らず多くのスポーツ界の仲間が、協力して参加してくれる事が、別の意味で大きな成果と言える。
人を指導することの大切さ、好感の持てた授業態度
これからは、日本協会に所属するJリーグクラブを頂点に各都道府県サッカー協会との連携で、さらにプロジェクトを進める事になるが、各都道府県の体育協会あたりは、自県の低年層のテコ入れに、このような手法での競技種目を超えた交流と啓発を図って、強化につないでは如何だろう。
熊本のサッカー界では、「ロアッソ熊本」の選手諸君に県内「ユメセン」を依頼する事が多くなるだろうが、人を指導する事は自分の技術や考え方にプラスになる面が多い、このような機会を大いに利用して欲しいものだ。
ただ、そうなると一つ気になるのが、ロアッソの選手に多い茶髪の事。そろそろこの辺からの卒業はできないものか。確かに、かつては日本代表にも幾人も茶髪の選手がいたが、最近は少ないし、街の若者の間でも茶髪は流行遅れとか、一考いただきたい部分だ。
日吉東小学校での「ユメセン」、久しぶりの教室での授業参観だったが、小倉隆史先生の「今しか出来ない事を一生懸命に」、「前を向いて歩く」の呼びかけは、生徒たちにも十分説得力のある言葉だった。そして、5年2組の黒板に~今日のめあて「人の話をよく聞く」とあったが、生徒全員が素直に実行していて、小倉先生の人柄と生徒たちの授業態度、共に好感がもてた。巷間に取沙汰される教室の雰囲気なぞ、気配も感じられなかった。
県内では苓北町につぐ、熊本市日吉東小の「ユメセン」は有意義だった。

















