11月はスポーツの秋、芸術の秋、学園では文化祭の季節でもあるが、熊本ではもう一つスペシャルオリンピックス(以下SOと表す)の活動の発表の月でもある。
SOについては、すでにご存知の人が多いと思うし、私も自著の「縁」で、また担当した熊日夕刊のコラムでも触れてはいるが、もう一度簡単に説明しておきたい。
SOとは、知的発達障がいのある人に、オリンピック競技種目に準じた様々なスポーツトレーニングと、その成果の場としての競技会を年間を通して提供、社会参加を応援する国際的なスポーツ組織で、アメリカで40年前に発足、今年は設立40年の節目の年でもある。
SOでは競技する障がい者をアスリート、指導する人をコーチと呼び、アスリートの家族をファミリー、それらの活動を支援する立場の人をボランティアと位置づけている。
熊本はSOの日本における、草分け、発祥の地と言われるが、それは、現SON名誉会長(Nは日本)の細川佳代子さんや、中村勝子さんをはじめとする多くの熊本の方々の熱い思いが、具現化された経緯があり、今日もその活動が脈々と受け継がれている。
県内の多くの企業や、各種団体をはじめ、大学や高校にもSOの主旨を理解いただき協賛、協力を。また、県体育協会に加盟する競技団体にも参画してもらう事で、大会の権威とアスリートの競技力の向上に貢献いただいている。
さて、私の関わりは、2006年に熊本で第4回SON夏季ナショナルゲームが開催された際に、熊本県体育協会副会長の立場で理事として参加。2007年から副理事長と熊本地区大会の実行委員長として、開始式や関係者への挨拶等で各会場に出かけている。
11月8日の開会式と交流会は、今年は帯山小学校で行われ盛況だった。
9日は阿蘇ゴルフクラブでのゴルフ競技。16日は市内の各会場で陸上、フライングディスク、卓球、水泳、ボウリング競技。そして23日にはサッカー競技が九州大会として行われた。福岡、長崎、大分、宮崎と熊本の5地区が熊本県民総合運動公園の芝のサッカー場で熱戦を繰り広げた。後日、長崎の事務局長の松尾さんから、次の様なメールが届いた、「あれだけの競技会を立案、企画され、その準備と運営の見事さに、改めて熊本の凄さを感じました。同時に皆様のご苦労に改めて感謝申しあげます」とあり、準備のために何度も会議を持ったスタッフに嬉しい評価をいただいた。
30日には最後の種目の馬術競技が、阿蘇の大観峰近くの、夢★大地グリーンバレーで行われた。昨年から始まった競技で私も2年連続で出かけたが、最初は馬を恐がっていたアスリートも牧場の方々の指導を受け、みるみる上達をしての人馬一体の競技には感動を覚えた。
SOは基本的にボランティアで支えるものだが、本当に多くの皆さんに理解をいただきながらの活動を考えるとき、それは、まさに文化であり、成熟した日本の一面をみる事ができる。私の愛読書の新渡戸稲造の「武士道」の文中に「精神的な価値にかかる仕事に報酬は支払われるべきではない。それは無価値からではなく、価値がはかれないほど貴いものであるから」のくだりがある。この言葉を感謝と共に皆様に贈りたい。
写真:熊本県民総合運動公園サッカー場で23日行われた、サッカー競技。福岡対大分の試合。(関係者提供)










