社団法人熊本県サッカー協会
井薫会長ブログOldDreamerの戯言

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第30号 新年のご挨拶

09_soccer01.png新しい年のスタートにあたり、社団法人熊本県サッカー協会の夢と心構えを述べてみたい。

初の日本代表戦

 元旦の今日から20日後に迫った、日本代表対イエメンのアジアカップ2011の予選。熊本開催の理由を(財)日本サッカー協会犬飼基昭会長は、「熊本の熱意と実績評価」と記者の質問に答えた。
 近年の熊本の熱意という点では、ロアッソ熊本のJ2昇格があるが、これは全国的に見ると現時点では際立つものではない。 また、日本協会の施策に県協会として積極的な姿勢で取り組んではいるが、これとて都道府県の上位ではあっても最先端ではないと思う。そんな中で今年4月に開校するJFAアカデミー熊本宇城は、まさに全国に先駆けるもので、この部分の熱意が評価されたのは間違いない。
 これまでの実績としては、今回の会場となる熊本県民運動公園(KKWING)にて、北京五輪に向けたU-22代表と「なでしこジャパン」のともにアメリカ戦をはじめ、日韓ワールドカップの際のベルギー合宿などがあり、そしてロアッソ熊本のJ2のホームスタジアムとしての収容3万2千のキャパ、フィールドの良質の芝等の総合評価の結果だろう。
 A代表の熊本初見参の話題沸騰で、チケットは12月上旬に完売した。ただ、平日の夜の19時20分のキックオフは、KKWING周辺の駐車場事情、交通アクセス等、県協会としても初めての体験で、関係機関への説明、依頼、調整にノウハウを持つロアッソ熊本の運営会社のアスリートクラブ熊本の協力を得ながら進めている。北岡長生専務理事をはじめ、協会事務局は大会決定の10月以降忙殺されているが、なかでも満田和浩事業委員長には今回のビッグイベントのキーマンとして活躍してもらっており感謝したい。
 JFAは2050年までに、もう一度日本単独でワールドカップの開催を「約束」と言う形で公表しているが、世界の諸般の情勢から判断するとそんなに遠い先ではなく、わりと近い時期に再び日本開催の可能性は高いと思われる。そのような意味からも今回の国際ゲームを熊本としてはぜひ成功させて、ワールドカップを念頭に置いた国際大会の開催能力を全国に示し、次世代に夢をつなぎたいものだ。

JFAアカデミー開校へ

 JFAが福島に次いで全国8ブロックに展開しようとしているスポーツアカデミーは、単にサッカーのトップ選手育成機関ではなく、サッカーによる真の国際人の育成を目指すものだ。宇城市が青少年の健全な育成、スポーツを通した活力ある地域振興を目的に、九州ブロックのアカデミー開設に手をあげたが、これはJFAの地域展開構想の先陣を切るもので、モデルケースとしても成功させたい。
 元来、「宇城地区はサッカーに限らず、県内でもスポーツにもっとも熱く、実績も高く、多くのアスリ-トを輩出している地域だ。」と、永年、県体育協会の強化に携わった私は思っている。もちろん、サッカーとの関わりは深く、過去の2回の国体の主会場でもあったし、現日本代表の巻誠一郎選手もこの地区の出身。宇城アカデミーの誕生にも「第2、第3の巻をここから育てたい」の思いも強い。熊本のほぼ中央と言うことは九州の真ん中で、交通も至便、温暖で農作物を中心に食べ物は豊富で、U-15の選手が学び、練習に励む場所としては格好の環境だと言える。18名の1期生のJFAによる4回に亘るセレクションも終え、現在平成21年3月末のクラブハウス、寄宿舎、隣接するサッカー場の竣工に向け、工事も順調に進んでいる。開校後は、県サッカー協会の諸企画はもとより、県内のスポーツ全般の研修会や催しなどの活動の拠点になることを、宇城市としても期待している。

ロアッソ熊本のJ2 2年目への期待

 5年目のシーズンを迎えるにあたり、ロアッソ熊本は池谷友良監督のジェネラルマネジャー(GM)就任を発表した。
 池谷GMがチームの経営に参加する事のメリットと、4年間でチームの若手を育て掌握した北野新監督の手腕で、昨季自信をつけた若手中心の活躍を期待する。もちろん、若手が持てる力を発揮するには、要所でのベテランの体験にもとづくサポート、アドバイスは不可欠。そこら辺りの采配を興味をもって眺めたい。
 ロアッソのシーズンの総括で、基礎体力を含めた体力トレーニングの成果を語っていた。トレーニング効果は筋力が備わる事で従来出来なかったプレーが可能になり、スキルの幅が広がりグレードアップ出来る点と、怪我の予防に欠かせない。シーズンオフはもちろん、ゲームに追われるシーズン中もチーム全体ではなく個人的にテーマを持って取り組んでもらいたい。プロであれば、体力強化は「自己への投資」。フィジカル重視はチームの力に遠回りの印象を与えるが、実は直結する部分である認識をスタッフ全員が持ってもらいたい。
 私の体験を述べると。五輪やアジア大会の選手村には広いスペースのトレーニングルームがあり、大会期間中も切れ間がないほど利用者であふれている。普通に考えると大切な大会中は不必要に思えるが、実際はそうではない事を世界のトップアスリートは知っているのだ。
 会長ブログ第28回で「Jチームを持つ熊本の近未来」にふれたので、その要点を述べると…。
11月30日のロアッソ熊本の今季最終戦、対サンフレッチェ戦のKKWINGは2万人を超える観客が詰めかけた。1点リードを許した後半12分、左サイドでボールを受けたFW木島良輔がドリブルで相手を抜き去り、ライン際から放ったシュートがゴールインした際のスタンドの歓喜と、どよめきの一体感。これこそがJリーグの理念の一つである「地域と一体となったクラブづくり」の醍醐味ではないだろうか。
 5年前にスタートした「熊本にJリーグチームを」の県民運動。今季から本部長に蒲島熊本県知事に就任いただく話が進んでいる。行政が中心になってのチーム作りの時代ではなく、行政と民間企業、そして県民、チームが一緒になってJの理念を進める中で、今年はKKWINGが満員の観客であふれる日を迎えたいものだ。
 今年は1月から県協会としては大きな催しが相次ぐ。"Dreams Come True"を実感し、みんなで飛躍する年にしたいものだ。

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