日本サッカー協会(JFA)が提唱する、学校の校庭を芝生化させる「JFAグリーンプロジェクト」のポット苗方式芝生の植え付けが、6月29日の午後、熊本県では初めて宇城市のJFAアカデミー熊本宇城の敷地に隣接する、イオンモール所有の土地が提供されて行われた。
日本では外で遊ぶ子供たちの姿を目にしなくなって久しいが、校庭が芝生化されると、寝転んだり、裸足で駆けっこは気持ちがいい。そこから走る事に興味を覚えたり、ボール遊びの楽しさを身に付けて成長する子供たちは、心身が鍛えられ、スポーツを楽しむ豊かな人生を送る事ができる。そんな思いをJFAは芝生化に託している。
よく公園で「芝生に入るべからず」の看板を見かける。もちろん公共の施設だから気軽に入って荒れる事は避けなければならないが、だからと言って別の場所で子供たちが思いっきり芝生に親しむ環境があるわけではない。その意味から校庭の芝生化は望ましい教育環境の整備だと思うし、遊んだ後、荒れた芝をならすマナーも身に付けたい習慣と言える。
29日は月曜日だったが、27~28日が中体連大会でこの日は近隣の中学校は振り替え休日でありこの日に設定された。JFAアカデミーの生みの親である、日本サッカー協会の川淵三郎キャプテン(名誉会長)がお越しになり、多くの参加者と一緒にポット苗の芝の植え付け作業に参加された。かなりの時間を要すると思われた作業だったが、人海戦術とも言える大勢での取り組みで思ったより短い時間で終える事が出来た。
専門家の話では2カ月もすれば、それぞれの株から芝の芽が伸びてつながり、一面グリーンベルトになる由、アカデミーに行く楽しみがひとつ増えると思う。幸いだったのはこの日の天候で、早朝まで激しかった降雨がこのセレモニーに合わせたように止み、植えつけがほぼ終了した頃から再び降りだした事だが、梅雨の強い雨はこれからが本番、根づく前に流されないかもこの時期ならではの心配ごとではある。
(写真:JFA川淵名誉会長の話を真剣に聞くJFAアカデミー熊本宇城の生徒)
作業に先立ち、初めてJFAアカデミー熊本宇城を訪れた川淵キャプテンは設備を視察されたあと、これも初めてとなるアカデミー1期生の13人の一人ひとりと握手、短い時間ではあったが、生徒たちに話をしていただいた。その中で特に強調されたのは「ワンタッチ」。これは自分のイメージ通りの次のプレー(シュートやドリブルやパス)を可能にするためのコントロール(他の手を使う球技で言えば、正確なキャッチ)の重要性を語られた。それから「自分だけの技」つまり、「個性」を磨く事も大切であると言われた。
日本代表として胸に日の丸をつけるような選手に育って欲しいし、それ以外でも社会に役立つ人間に育つよう、このアカデミーで学んでもらいたいと締め括られた。
今回植えたのは、暑さに強いティフトン芝。近所の皆さんにも大いに活用してもらいたい。
お年寄りの皆さんの楽しみのグランドゴルフや、幼児をはじめ子供たちの遊びの場として地域の芝の広場としての盛んなご利用を心から歓迎したい。


















