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井薫会長ブログOldDreamerの戯言

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第74回 「信は力なり」~熱き感動を求めて

2月5日、第5回市民公開セミナー「多士講座」は、京都・伏見工業高校ラグビー部総監督の山口良治氏を招いて鶴屋東館7Fホールで開かれた。「信は力なり」~熱き感動を求めて、はその際の演題。同氏については、私がいまさら紹介の必要もないほど著名だが、そうでない方も、もう25年くらい前だが、1984年からのテレビ放映で好評を博したドラマ「スクール・ウォーズ」のモデルの熱血教師と言えば、思い起こされる人も多いだろう。

荒れ果てた高校のラグビー部の教師と生徒の葛藤。指導を受ける中で次第に目覚める生徒たち、そして日本一までの軌跡のドラマだった。同校からはその後、平尾誠二、大八木淳史をはじめとする日本を代表する選手が巣立つが、最も華やかな日本一、そしてそれらのキラ星のような教え子については殆ど触れる事なく、むしろ創部当時に『俺はラグビーの日本代表選手』だと言う姿勢で、生徒たちに接していた自分の拙さに気づいていく、そのあたりを愚直なまでに訥々と語る同氏。会場前部の席の済々黌や熊本工業や県内の高校のラグビー部の生徒たちに語りかける姿は、熱血教師そのままで文字通り熱く感動的だった。

結びに、同氏はプロスポーツで使われるMVP(Most Valuable Player~最優秀選手)を、同氏なりの解釈のMVP(Mission Vision Passion)~「仕事をやりとげるには先見性と情熱が不可欠」である事を披露した。

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私は当時、ハンドボールの女子日本代表の監督でソウル五輪を目指していたが、異なる競技とは言え、まるで素人に近い集団を熱意で育て上げるプロセスに興味を覚え同氏の著書も購読した。その中で、荒れた学園の象徴的シーンでは、単車の教室の廊下の疾走や、生徒のシンナー吸引の部分があり、半端な荒廃ではない環境だった事を知った記憶がある。

「多士講座」とは、「社会環境の変化が速い今日、済々黌高校同窓会としてその変化への対応、地域社会の支援に対する深謝の念の具現化」と主催した同窓会関係者は説明する。

5年目を迎えた講座は、昨年の4回目の講師は蒲島郁夫県知事。その前年の3回目は姜尚中東大大学院教授だった。スポーツ関係は今回が初めてだったが、時世の関心深いテーマを熊本の市民を対象とした、公立高校の同窓会の企画としては意欲的で面白く評価できる。

今回の同氏の話がタイムリーだと思うのは、2019年にラグビーのワールド・カップの日本開催が決まり、熊本県ラグビーフットボール協会もその開催地に立候補の意向。まさにその機運の盛り上げの緒につく時であるからだ。現在、私は熊本の元気につながるスポーツの振興として、サッカー、ロアッソ熊本の「Jリーグ1部昇格」への県民運動に携わっているが、その意味からも、熊本の元気と青少年の健全育成につながるラグビー関係者の熱い思いの、ワールド・カップ熊本開催の実現に協力したいものだ。

講演の前に講師控え室にご挨拶に伺い、終了後にお礼を申し上げた際に握手をしていただいた。想像以上に分厚く大きな手に、同氏が口にした情熱を肌で感じた。

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