高陽市サッカー協会を訪問 交流の輪が広がる

熊本県サッカー協会による、韓国・高陽(コヤン)市サッカー協会訪問が21日から25日まで行われ、井薫会長ほか役員とジュニアチームが交流を深めた。
                       
韓国・高陽市サッカー協会との交流は2006年3月、熊本空港の国際線利用促進を図る「熊本空港国際線振興協議会」(当時)の働きかけや、韓国プロサッカーチームが熊本でキャンプを実施してきたことがきっかけとなり、スタートした。
高陽市は、ソウルの北にある人口91万人の都市。高陽総合運動場(約4万人収容)があり、韓国K2リーグの「高陽国民銀行」がホームスタジアムにしている。GK吉田選手(現ロアッソ熊本)ら熊本県出身の2選手がメンバーに選ばれた、「U-17ワールドカップ2007」(関連記事)日本対フランス戦などの会場にもなった。
熊本から韓国には2007年3月、「JFAキッズ年代エリートプログラム」の一環として、熊本県の小学生を高陽市に派遣(関連記事)。8月には、シニアチームが訪問し、交流試合等を実施。
韓国から熊本には、5月に役員訪問(関連記事)と、11月にシニア・キッズサッカーチームの訪問(関連記事)があった。
今回は、協会役員と、昨年11月にホームステイを受け入れた、「ビッグウェーブ」(益城町)の小学生らあわせて40名が訪問。この中には、2007年3月にキッズ年代エリートプログラムで韓国を訪問した、2名の選手も含まれている。
21日は、熊本空港から1時間半かけてソウル仁川空港へ到着。井会長が高陽市を初めて訪問するとあって、林(イム)会長ら高陽市協会役員の出迎えを受けた。翌22日にかけて、ソウル市内の「南大門(ナンデムン)市場」、「景福宮(キョンボックン)」、文禄・慶長の役から朝鮮戦争を経て現在に至るまでの軍事に関する展示がされている「戦争記念館」などを見学。
その後、約40分ほどで高陽市へ移動し、高陽総合運動場内にある協会事務局を訪問。
役員の紹介のあと、熊本県協会からこれまでの交流の記録をボールにプリントした記念品を贈呈。
イム会長は、「高陽市は、韓国の関係者が驚くほど、国際交流に熱心なところ。中国の北京市サッカー協会とも交流を行っているが、ぜひ3カ国での交流も実現したい。」と挨拶。
これを受けて井会長は、「中国の首都の協会と交流していることは、非常に驚いた。各方面と相談しながら、ぜひ進めていきたい。」と話した。
事務局には「ロッソ熊本」時代のポスターが飾られており、「ロアッソ熊本」がJリーグに昇格したことを紹介すると、イム会長も「大変素晴らしいこと。おめでとうございます。」と祝意を表明。
さらに、韓国の高校生大会で高陽市のチームがベスト4に入ったことが紹介されると、2種委員会の武田理事が、「熊本の大津高校も、先日の全国大会で第3位になりました。」と話し、高校生年代の交流についても話題に上がった。
夜には、市内で歓迎のレセプションが行われ、高陽市市議会副議長のユン・ヨンソク氏らも参加。
井会長ほか協会関係者に、イム会長から感謝状が贈呈された。
23日からは、ビッグウェーブの小学生と「ジャン・インソクサッカースクール」を中心とした、地元小学生との交流試合とホームステイのプログラムを実施。
交流試合は、計6試合。天気にも恵まれ、それほど暑さも感じられず、全ての試合が、人工芝のグラウンド、ハーフコートのミニゴール、色つきのレフェリーシャツとワッペンを付けた、高陽市サッカー協会に所属する主審・副審3人によって行われた。
ホームステイは、選手のみならず、先方の希望により日本から帯同の通訳を含めたスタッフもジャン・インソク監督の家庭に招かれ、交流した。各家庭、2人から3人を受け入れてもらい、言葉が通じない中でも、楽しく食事などをした。
24日の夜には、市内でホームステイの家族とビッグウェーブの小学生の懇親会が行われた。
バイキング形式の食事の合間に、プレゼント交換をして記念写真に収まったあと、選手全員で杉本竜一作詞・作曲の「BELIEVE」を合唱。
昨年ホームステイを受け入れた際に覚えた韓国語、「トマンナヨ(また会いましょう)」と話しかけ、別れを惜しんだ。
イム会長をはじめとする高陽市協会の役員の方々は、空港への出迎えに始まり、ホームステイ家族との懇親会に加え、仁川空港からの出発の際にも、見送りにお越しいただき、全ての日程で訪問を歓迎していただいた。
また、サッカースクールのコーチをつとめるジャン監督には、ホームステイ受け入れの調整等で大変お世話になった。
子どもたちにとっても貴重な経験になったことは、間違いない。
高陽市協会関係者は、今年中の熊本訪問を約束。この交流が、今後も継続しさらなる発展につながっていくことを、関係者は期待している。
2008年08月26日 23:42
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